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Posted by ミリタリーブログ  at 

2012年11月22日

マルイショットガン0.28g仕様ホップ製作法


写真も揃いましたので製作法を公開したいと思います。

東京マルイ製エアショットガンシリーズ用(スパス/M3)の0.28g弾仕様ホップ
従来ではホップの掛からない0.28gにホップを掛け、機関部据え置きでショットガンに50m以上の長距離射程を持たせるカスタムです。
似たような工程がありますので1度ガンジニア様のG-HOP製作記事を読んでおくことをお勧めします。

まず準備する物です。

・インナーバレル
・純正ホップパッキン
・電動ガン用ホップパッキン
・アロンアルファ耐衝撃(100均の瞬間接着剤は何故か接着力が弱く、剥がれるのでお勧めしません)
・剃刀の刃(カッターでも代用可ですが、出来ればカッターよりも薄く鋭利な剃刀をお勧めします)


まず純正ホップパッキンはホップ部分を切り離しておきます。ホップ部分は使わないので破棄してOKです。


(ガンジニア様のG-HOP製作法も参考にしながら)電動ガンのパッキンを切り出します。


1枚分かさ上げします。(バレル、パッキン共に洗浄して十分脱脂しておいて下さい)
使う弾重量によりここのかさ上げ量は異なりますが、0.2g、0.25gのかさ上げ量は1.5mm~2mm、1mm~1.5mm程度と予想されますが、現段階ではまだ未確認です。


電動用G-HOPと同じようにフロント側を少し開け、パッキンを貼り付けます。
ここまでは比較的すんなり出来ると思います。問題はここからです。


先ほどのパッキンの上からもう1枚重ねて貼ります。この2枚目に関してはフロント側を開けなくて大丈夫です(エア漏れ防止にもなります)
この2枚目の貼り合わせが難しく、微妙な力加減でパッキンが変形してしまい、ホップが強くなりすぎたり、歪んだりしてしまいます。ここで失敗するとやり直しです。全神経を集中させて下さい。いかに均等な力加減で貼れるかが鍵になります。

失敗例。貼り付け時に力が掛かって歪んでしまいました。

成功例(許容範囲例と言うべきかも知れません)。極力一直線になるのが望ましいです。
この部分ですが、先に2枚貼り合わせておくとホップが強すぎてしまい失敗します。
絶妙なバランスがあるみたいです。


あとははみ出た部分を削ぎ落とし(少しでも固定パーツに干渉するとパッキンが変形するので、綺麗に削ぐ必要があります)、加工しておいたパッキンを載せて終了です。


一番上にのみ、作ったバレルを取り付け、1発だけ装填してテストして下さい。
OKなら次のバレルに取り掛かり、ダメならやり直しです。
※3本作ってからでも良いですが、3本同時に組んでしまうと、どのバレルがダメなのかわかりにくくなります。テストは1本づつ行ってください。(1発装填の場合、1番上のチャンバーに弾が入る為、1番上にバレルを付ける必要があります)

この工程×3本です。固定ホップのため、製作精度と地道なテストが全ての鍵となります。
可変ホップのように、融通が利かないので、電動ガンのG-HOP化よりも神経を使います。
また、3本同じようには出来ず、どうしても製造誤差は出来てしまうと思いますが、そこは「ショットガン」であると思えば大して気にならないかと思います。
なお、3本完成し、いざ組み上げる際、最もよく出来たと思うバレルを1番上に取り付けましょう。ここが射線軸の中心なので、ここがしっかりとした弾道なら狙撃が可能になります。

非常に繊細な作業が必要なので、サクサクっと出来る加工ではないのですが、お金を掛けずに流速電動ガンに張り合うショットガンを作るにはそれ相当の努力が必要なんです。
何事も簡単に力だけ得ることは出来ないと言うことですね。

メリット
・重量弾使用による遠距離射撃が可能になる。
・ブッシュが抜きやすくなる。
・機関部はそのままなので寿命が短くなったり、コッキングが重たくなったりすることはない。
・威力はそのままなので相手にも優しい。
・低予算で出来る

デメリット
・固定ホップなので重量弾以外使用出来なくなる。
・神経を使い、非常に繊細な作業が必要。
・面倒な作業工程を最低3回行う。
・テストも最低3回。

しんどい作業ですが、成功すればそれこそ流速電動ガンに対抗することが可能なショットガンになります。ショットガンナーの方は是非挑戦してみて下さい。

中華M3系にも使えますが、精度のせいか、同じように作ってもマルイベースに比べて弾道が不安定になることが多い気がします。

質問があれば受け付けますよ(^^
なぜ、これで遠距離射撃が可能になるの?どうして1枚分のかさ上げ量なの?って言うような理論的なことはわかりません。
実験してテストを繰り返した結果、こうしたら0.28gが使えるようになって飛距離が伸びたという結果論です。

面倒だからやってくれって言う依頼もお受けしますよ(^^
金取るけど(笑)

材料揃える段階までいってからのバックレが相次いだので、現在は銃器のカスタムは一切行わない方向にしました。
材料費だって自腹だし、ましてや小物と違って、銃器類は結構高くなるケースが多いんでね。バックレられるとたまったもんじゃないんで。  


Posted by フリップ好き  at 17:05ショットガン