2013年11月29日
原因はOリング
先日完成させた、トレポンヌM井のトレポンSPRの初速が妙に低い(M90仕様で64m/s)ので、シリンダーユニットを分解してチェックしてみました。
グリスが硬いせいかとも思ったのですが、そんなにべったり塗られていたわけでもなく・・・
ピストンその他がシリンダーに擦れているような形跡もなかったのですが、ひとつ気になったのがピストンヘッドのOリングでした。
トレポンをいじるのは初ですが、電動ガンはとことんいじくりまわしてきた経験から、Oリングはシリンダーに対してスカスカであるはずなのに(ピストンヘッドの穴から入った空気に押し広げられ、シリンダーとの気密を取るため、空気圧が掛からない時はシリンダーに対してはスカスカでも問題ない)、はじめの状態で、シリンダーにぴったりしてました。
これでは圧が掛かった時に、さらに広がってシリンダーに強く押し当てられ、ピストン前進の妨げになってしまうのでは?と予想。
↑ちなみに、レボリューションメカボックスにも同様に、Oリングがでかい個体があったことは知ってましたのでなおさら気になりました。
で、手持ちの普通の電動ガン用Oリングと交換して戻したところ
88~89m/sと、M90の表記通りの出力になりました。
あのOリング、ボアアップシリンダー用のやつの気がします・・・・
わざとの仕様なのでしょうか?
とりあえず無事に表記通りの性能になって一安心です
Posted by フリップ好き
at 16:34
│カスタム
ご高察どおり、オーバーサイズのOリングはメーカーの故意です。
独特の給弾メカ(DPLS)に起因して、玉詰まり等でピストンが前進しきらない(ノズル後端がピストンOリング小を越えられない)場合にクラッシュする可能性が高いため、ある程度のピストンスプリングのテンションが必要なのです。
M90シリンダーに使用されているスプリングは大体M100-110相当で、ピストンの慣性無しでもノズル・Oリング小がかみ合う(表現が難しいですけど)事が可能なテンションになってます。現行のM90シリンダーの場合、Oリングとシリンダー容量の最適化をすると0.2で105mくらいの出力になります。もともと規制前の国内仕様ぽんはM110がデフォだったですが、スプリングそのままでOリングのサイズ変更と加速シリンダーの廃止で規制に適合させた模様です。
それでも素組みで64mは低すぎるのですが…バッファーチューブの所のシム調整が緩かったりすると低初速になったりはしますが。
なるほど、そんな仕様になってたんですね。
それなら同じ構造のレボリューションメカボもオーバーサイズのOリングなのも頷けますね。
バッファーのシムも1枚追加しただけでテイクダウン出来なくなるほどキツくなる感じだったので(当初ばらせなくなって焦りました^^;)、ここが原因とも考えにくく、よくわからんです。